仕事を「うまく進める」とは?

仕事を「うまく進める」とはどういう意味か?
本書では、「うまく進める」という言葉に以下の3つの観点を込めています。

1. 発注者の期待に応える

どんな仕事にも発注者がいます。お客様や取引先だけではなく、あなたにとっては上司が直接の発注者でもあります。

仕事は、自分の都合で勝手に解釈していいものではありません。

「まあ、こんなもんでいいか」
「これ以上は無理。でも、きっと努力は認めてくれるはず」
「自分なりに頑張って、ダメなら仕方ない」

などと決めつけて行う仕事は、トラブルやクレームの元となります。やり直しの手間を増やしたり、相手を失望させたり、一緒に働く仲間を困らせるだけではなく、あなた自身も後悔し、傷つくこともあります。

発注者の期待に応えるために、あなたはいつ、何に気をつければいいか?
本書を通じて、指示を受けた時・進めている時・やり終えた後それぞれの場面でのポイントを理解してください。

2. 周囲からの支援を引き出す

はじめから自分の力だけで全ての仕事をやり遂げることはできません。多くの仕事は、上司・先輩・同僚などの支援を受けながら、少しずつ覚えていくものです。

しかし、もしあなたが「仕事は教えてくれるもの」だと思っているとしたら、それは大きな間違いです。先輩や上司にも自分の仕事があります。忙しい中いつも笑顔で、丁寧に指導してもらえるとは限りません。あなたが困っていたとしても、あなたからの適切な情報発信がない限り、気づくことはできません。

自分の部下や後輩を眺めて、「結局かわいげのある奴が伸びる」と言う上司や先輩は少なくありません。「かわいげ」とは、ただ愛嬌があるとか甘え上手という意味ではありません。「こいつなら教えてもいい」「教えがいがある」と思われている、ということです。

日頃のちょっとした場面でのあなたの振る舞いを、上司や先輩が見て、見極めています。それにより「周囲から得られる支援の質や量」が変わります。

自分から行動を起こさない限り支援は得られません。
うまく周囲から支援を引き出すために、どのような場面で、何をするか?
本書を通じて「支援の引き出し方」を理解してください。

3. 仕事を通じて成長する

現在のような競争の激しい経済環境下では、1つの商品やサービスから得られる利益をずっと維持することは大変困難です。同じ事だけを続けていたら利益は少なくなるばかり。ですから、企業や組織全体で「より良いもの(プラスアルファ、付加価値という言い方もできます)」を生み出し続ける必要があります。

企業や組織が作りだす商品やサービスは、そこで働く人たちの1つ1つの仕事の集積です。ですから継続的な成長は、あなた自身にも求められます。同じ仕事を同じように続けているだけでは、給料は維持どころか下がってしまう可能性だってあります。

仕事における「成長」は「経験年数」と比例するとは限りません。同じような仕事をしていても「1年1年を着実に積み重ねている人」「同じ1年を何年も繰り返しているだけの人」がいます。時間が経つにつれて、差は開いていきます。

あなたには「1年1年を着実に積み重ねられる人」になってほしいと思っています。
本書を通じて経験の積み上げ方、言い方をかえると「仕事を通じた学び方」を理解してください。

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