本書の使い方

新人〜若手社員向けに、本書の使い方について書きました。

1.ざっと一読する

「PDCA」という言葉を覚えてもらいたいのではありません。

そうではなく「PDCA」という言葉で表されるような、「仕事の進め方」「周囲からの支援の引き出し方」「仕事を通じた学び方」を理解してほしいというのが、本当の願いです。

もちろん、一読しただけで全てのことを直ちに実行できるわけではありません。ですが、一読すると「フックがかかる」ようになります。

フックがかかるとは、仕事をしている中で色々なことに「気づきやすくなる」という意味です。ちょっとつまづいた時、進め方で困った時に、「そういえば、似たような状況の話が書いてあったな」と気づくことができます。

2.つまづいた時に読み直し、ちょっと試してみる

仕事をしている中で気づくことがあったら、該当するトピックを改めて読み直してみましょう。そして、

「次にやる時には、まず○○を明確にしてみよう」
「次にやる時には、○○○という言い方で質問してみよう」

というように、自分の言動(発言や行動)を少し変えてみることに挑戦しましょう。

はじめからスマートに、ミス無く、うまく仕事を進められる人はいません。
ほんとうにちょっとした事、たとえば、

「先輩の観察の仕方」
「仕事の進み具合の報告の仕方」
「改善点を先輩に指摘してもらう時のお願いの仕方」

このような小さな事を日々バージョンアップさせていくことで、あなたの仕事の進め方は確実に良いものになっていきます。

本書には、表現例や行動例がたくさん掲載されています。その通りにやれ、と強制するものではありません。
一緒に掲載されている本質的な考え方やポイントを理解していれば、どんどん自分なりのアレンジを加えて構いません。

3.注意されたときに読み直す

上司や先輩から「仕事の基本ができていない」「そういう姿勢でいるから、失敗するんだ」と注意されることがあるかもしれません。

もしかしたら、あなたは、
「基本って、何だよ!」
「そういう姿勢って、具体的に言われないとわからないよ」
と思うかもしれません。そういう時、本書を読み直してみてください。

なぜかというと、あなたの上司や先輩が「あなたに伝えたいことを、常に十分に言語化できるとは限らない」からです。

上司や先輩は、良かれと思ってあなたに注意をします。しかし、自分にとっては当たり前のことでも、それが出来ない人に対してわかりやすく説明するのは、たいへん難しいことなのです。

いつまでも「姿勢」や「基本」や「PDCA」という大枠の言葉で理解が止まってしまい、具体的な行動に移すことができないと、注意した側も、あなた自身も、お互いストレスがたまるだけです。

だから、この本書を作りました。言語化しにくいことを、できるだけ言語化しています。注意されたら、思い当たるトピックを読み直してみましょう。

そして読み返した後に、
「先ほど注意していただいた件ですが、つまり私は、○○が欠けていたということでしょうか」
などと上司や先輩に確認してみてはいかがでしょうか。

万が一、あなたの想定が間違っていたとしても「自分で反省点を考えてみた」ということ自体は十分に相手に伝わります。それは、注意をした側にとって、とても嬉しい事です。

4.同僚同士で話し合う

先ほど「どんどん自分なりのアレンジを加えて構わない」と言いました。アレンジの仕方について、同僚同士で話し合ってみましょう。

「私の仕事は外部への発注処理が多いから、指示を受ける時に○○○をするというのは、試しにやってみたら確かにミスが減ったよ」

「相談の仕方について、○○と書いていたけど、僕らのようなプログラムテストの仕事の場合は、○○だけではなく○○についても訊いた方がいいよね」

本書は、みなさんがお互いに学び合い、高め合うためのたたき台です。どんどんたたいてください。

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